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HONDA NS1の割れたカウルを直そう!「DIYで挑戦!FRPを使った修理方法」

2.5
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20年間放置したNS1のカウルをヤフオクで落札しましたが予想以上の状態の悪さでした、しかし安く落札できたので修理してみたいと思います

もともとのカウルがフロントのアッパーカウルは半分から割れて下半分が無く、アンダーカウルも欠品で、ネイキッド仕様も考えましたが、やはりNS1はフルカウルがカッコいいと思い、ヤフオクで探してましたが、どれも高くなかなか落札できませんでした、しかし安い物がでてきました、どう見ても程度は悪そうですが、ひとまず落札してみます。

用意したカウル類です、どれも状態は非常に悪いです

シルバーの部品はもともと付いていた部品ですしかし、転倒の跡か擦り傷や割れが酷いです、黒く塗装してある部品が今回、落札した部品です、これも割れもありますが、何度も上塗りで塗装した跡がありこれを落とすのが大変そうですが、一つ一つやっていくしかないですね。

今回は、まず塗装を落として割れをFRPで修理を行い削れや擦り傷はパテ修正して塗装をしていくという予定です。

塗装色も色々考えましたが、後にどのようにでもできるように、ホワイトに塗装をしていく予定です

シートカウルですが転倒のあとの深い擦り傷があります、ここはある程度平坦になるまで粗目のペーパー削り#120のパテで修正していきます。

最終的にはシートカウルは2つが合わさってできてますが真ん中の継ぎ目が嫌なので、継ぎ目をパテで埋めてスムージングしたいと思っています

フロントフェンダーは状態が最悪ですが、一応部品は揃っていて欠損がないので、どうにかFRPでくっつけて、あとはパテで修正をしてみます、しかし、ここは振動もくる部分なので上手くいく感じがしません。😥

ここが問題の落札した部品です、ぱっと見ただけでも3回は上塗りしているようです、まずはこれを剥がすのには結構な労力と時間が掛かりそうですが、剥がしていきます。

何層にもなっているので、ペイントリムーバーではベトベトになって上手く行かない感じがするので、耐水ペーパーで落としていきます

耐水ペーパーを使って地道に古い塗装を剥がします

塗装を剥がしていくと、状態の悪さが一段と目立ってきました、アッパーカウルは材質が違うようです、形は同じに見えますが、削れている所がFRPのようです、社外品のようです

ここからはFRPの修理キットを使って割れや削れを修理します

FRP補修キット

※FRPとは

FRP(Fiber Reinforced Plastic、繊維強化プラスチック)は、ガラス繊維やカーボン繊維などの繊維素材をプラスチック樹脂で強化した複合材料です。FRPは軽量でありながら高強度、高剛性、耐腐食性などの優れた特性を持つため、さまざまな分野で広く使用されています。

FRPの構成要素

  1. 繊維(Fiber)
  • ガラス繊維(Glass Fiber):最も一般的なFRPの強化材で、コストが低く、良好な機械的特性を持つ。
  • カーボン繊維(Carbon Fiber):軽量で非常に高い強度と剛性を持ち、航空宇宙やスポーツ用品、自動車産業で広く使用される。
  • アラミド繊維(Aramid Fiber):軽量で高強度、耐衝撃性が高く、防弾チョッキなどの防護具に使用される。
  1. 樹脂(Resin)
  • 熱硬化性樹脂(Thermosetting Resin):エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂などが一般的。硬化すると硬くて脆いが、機械的特性が優れている。
  • 熱可塑性樹脂(Thermoplastic Resin):ポリプロピレン、ポリアミドなど。加熱すると柔らかくなり、冷却すると硬化する。

FRPの特性

  • 軽量性:金属と比較して非常に軽い。
  • 高強度・高剛性:強化繊維の種類と配置によって、特定の力学的特性を最適化できる。
  • 耐腐食性:多くの化学薬品や環境条件に対して優れた耐性を持つ。
  • 設計の自由度:複雑な形状や大きな構造物を一体成形することが可能。
  • 電気絶縁性:電気を通さないため、電気絶縁材として使用されることがある。

FRPの用途

  1. 自動車産業
  • 車体パネル、バンパー、スカート、スポイラーなどの外装部品。
  • 軽量化と高強度を活かして、パフォーマンス車両やスポーツカーに使用。
  1. 航空宇宙産業
  • 機体構造部品、翼、尾翼など。
  • 軽量化が求められる航空機や宇宙船に使用。
  1. 建築・土木
  • 建築物の外装パネル、屋根材、橋梁などの構造部材。
  • 耐腐食性を活かして、海洋構造物や化学プラントにも使用。
  1. スポーツ用品
  • テニスラケット、ゴルフクラブ、釣り竿、スキー板など。
  • 高強度と軽量性が求められるスポーツギアに最適。
  1. 船舶
  • 船体、デッキ、マストなど。
  • 耐水性と耐腐食性を活かして、プレジャーボートや漁船に使用。
  1. 医療機器
  • 人工関節、義肢、医療機器のカバーなど。
  • 軽量で生体適合性が高い。

製造方法

  • ハンドレイアップ法:最も基本的な製造方法で、手作業で樹脂を塗布しながら繊維を積層していく。
  • スプレーアップ法:ガンで樹脂と切断された繊維を同時に吹き付ける方法。
  • オートクレーブ成形:高温高圧のオートクレーブ(圧力釜)を使用して成形する方法。
  • RTM(Resin Transfer Molding):繊維を金型にセットし、樹脂を注入して成形する方法。

FRPはその特性から、幅広い産業で非常に重要な材料となっています。特に軽量化と高強度が求められる分野でそのメリットを最大限に活かすことができます。

FRPのキットには、インパラフィン、硬化剤、ガラスシートパテがセットになっていて、3000円程で割と安く購入ができました、気をつけないといけないのが、インパラフィンは固まりやすいので、使う分だけを使う寸前に注文するのが良いと思います。私は1kgセットで多めに購入しましたが、1ケ月後に再度使おうと思ったら、もう硬化して使えなくなっていました。もちろん硬化剤は入れてませんよ。

使ってみましたが、かなり強力なボンドでガラス繊維を貼り付けていく感じです硬化時間は早く硬化後はかなりの強度で、これはかなり面白いですよ😀、何でも作れそうな気がします。今回の作業方法を順を追ってせつめいしていきます。

割れている所は、ガラス繊維を貼る裏側から前もってテープなどで動かないように固定しておきます、今回はアルミテープを使いました硬さがあるのでズレが少ないと思います。

その後インパラフィンと硬化剤で作ったボンドを塗布していきます、塗布はペンキ塗装用の刷毛を使いました、これは使い捨てになるのおで安い物で十分だと思います、FRPを適量にカットして貼り付けます、貼り付けたら上から、再度ボンドを塗っていきます、するとイメージではガラス繊維の間にボンドが溶け込んでいく感じです、この作業を3回繰り返しました

ズレる前に強度を出したいので、ヒートガンで速乾させます。ヒートガンも物によっては、数千度と温度が上がる物があるので注意しながら加熱します。

振動が大きい所や、強度が必要な所は、状態に合わせてガラスシートの量を増やして強度を作ります。

NS1のフロントカウルに付くウィンカーが私が嫌いなので取付穴を埋めていきます、この際もガラス繊維で蓋をしてあとはパテで埋めていきます。

FRPでの修正ができたので、パテで凹みを形成していきます

セットについていたパテは仕上げパテだったので、まず#120で凹みの範囲が広いこと、深さがあることからパテ埋めを行ていきます。車と違い平面も少ないので、仕上げパテは不要かと思います、このまま仕上げていこうと思います。

しっかりと乾燥させたら塗装の用意をします。

乾燥時間は気温や湿度等で変わります

パテを削って塗装の用意をしていきます、今回使う塗料はPG80の2液性ソリッドのホワイトで塗装をしていきます。

スプレーガンは明治

リヤシートは裏からFRPを当てて二つを張り合わせパテ埋めをしてスムージングしていきます継ぎ目が無い方が絶対にかっこいいと思います。

あとから好きに塗装ができるように白を選びました

フレームを分解していきます

これはゴミではありませんので捨てられないようにしておきましょう、それにしてもかなり傷んでます。

このような状態で誰がなおしていくんでしょう?

タンクは磨きかけましたが、中の錆も酷くこれは諦めてオークションで探すことにします。

ホイールの塗装とタイヤ交換

ホイールも結構傷だらけなので塗装をしなおしていきます、タイヤもツルツルで交換が必要です

まずタイヤを外します、今回塗装予定で外すので傷が入るのは気にせず外します。

削れているところはパテで修正して、サフェーサーを下地に塗装しておきます、こちらも2液のサフェーサーです

リヤタイヤはサイズアップです、少しでも大きく見せたいので130/70-17 にサイズアップです

タイヤサイズアップ

タイヤをサイズアップしたので後ろから見ると原付に見えないかもですね、完成の状態はまた公開します

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