再生の可能性:10年以上放置されたFIATのフューエルタンク内の錆をAZ MOrs-001で取り除く
〖使用前、使用後の画像付き〗10年以上放置してしまった、FIATのフューエルタンク内の錆を落としていきます、今回使用するものは『AZ(エーゼット) MOrs-001 バイク用燃料タンククリーナー 中性』を使います、良く聞く『花咲かG』などもありますがコストを考えて、AZの商品を使用してみます、こちらの商品で調べてみると、再利用ができるとの事です、これは大きいですね、この他にもボルト類やパーツで錆取をしたいものがあるのでありがたいです。
燃料タンク内の錆落としをやっていきます、バイクのタンクなども同じ要領で、できるので参考にしてください
〖before〗
内部が少し暗くてわかりずらいと思いますが、こちらの画像が現在の状況です、フューエル入れ口から撮影しています、錆が発生しています、タンク内全体に錆と腐ったガソリンが若干残っています。
外観から見る限りでは、穴が空くほどは酷くないようなので、錆を落として、そのまま使用していきます。
フューエルタンクを取り外していきます
- バッテリーのマイナス端子を外します・・・火災防止のため
- タンク上側のフューエルスイッチの配線を取り外します
- フューエルホースを外します(取れずらい時はドライヤーなどで少し温めましょう)※火気は厳禁
- タンク取付けバンドのボルト2本を外しタンクを外します
- 裏側にドレンボルトがあるので外して一度高圧洗浄機などで内部を清掃しておきましょう(ドレンワッシャの銅ワッシャーは交換して下し)
AZ(エーゼット) MOrs-001 バイク用燃料タンククリーナー 中性
中性の錆落とし剤とは
中性錆落とし剤は、金属表面から錆を除去するための化学薬品です。一般的には、酸性やアルカリ性の強い錆落とし剤とは異なり、中性の性質を持ちます。
中性錆落とし剤の特徴は次の通りです:
- 安全性: 中性の性質を持つため、皮膚や衣服への刺激が比較的少なく、扱いやすいです。また、周囲の環境にも影響を与えにくい場合があります。
- 金属表面への安全: 酸性やアルカリ性の強い錆落とし剤は、金属表面を傷つけることがあるため、特定の金属には使用できません。しかし、中性の錆落とし剤は、多くの金属表面に安全に使用することができます。
- 効果: 中性錆落とし剤は、錆を効果的に除去することができますが、強力な酸やアルカリ性の錆落とし剤ほど速やかに効果が現れない場合があります。そのため、しばしば時間をかけて作用させる必要があります。
中性錆落とし剤は、特に金属製品や車両の錆落とし、メンテナンスなどの用途に広く使用されています。
〖AZ注入〗
こちらの『AZ MOrs-001』を使っていきます、今回は沸騰したお湯に10倍に希釈してタンクの入り口一杯まで入れて2日間放置をしてみました。
当初は透明でしたが、早速色が変色し始めています、結構協力かもしれませんね、これは期待できそうです
※もしかして2stバイクのマフラーのカーボン落としに使えませんかね、中性か‥‥今度実験してみます。
AZを注入後に2日間放置して溶剤を抜き取ったところです 👇
〖after〗
結構綺麗になってます、ここまで落ちれば予想以上でした、使用後の溶剤はもちろん18Lの一斗缶に入れて保管しています。
抜き取った後は、高圧洗浄機で洗浄を行い溶剤を綺麗に洗い流しました、その後防錆浸透剤のスプレーを吹き付けておきます、また錆びると嫌ですから。
AZはなぜ再利用ができるのか
中性錆落とし剤が再利用可能な理由は、その成分が特定の条件下で安定しているためです。一般的に、中性の錆落とし剤は酸やアルカリなどの強い化学成分を含まず、比較的穏やかな性質を持っています。そのため、使用後に残留物や反応生成物が容易に除去され、剤自体が安定した状態を保つことができます。
再利用可能な中性錆落とし剤の特徴は次の通りです:
- 化学的安定性: 中性錆落とし剤は、その成分が化学的に安定しているため、使用後も効力が変わりにくいです。そのため、使用後に残留物が容易に除去され、剤自体が再利用可能な状態を保ちます。
- 再利用の容易さ: 使用後に残留物や汚れが容易に除去できるため、中性錆落とし剤は洗浄やろ過を行うことで再利用することができます。このため、経済的かつ環境に優しい方法として広く利用されています。
- 使用範囲の広さ: 中性錆落とし剤は多くの金属表面で安全に使用できるため、さまざまな用途に利用されます。そのため、再利用性が高いという利点は特に魅力的です。
総合的に見て、中性錆落とし剤は安定性と再利用可能性の両方を兼ね備えており、経済的で効果的な選択肢として注目されています。
フューエルメーターユニットが錆でフィルターは破れて、錆が酷いので修理します
フューエルメーターユニットですが(Fタイプ)フーエルメーターがついていないので、構造的には燃料が減ると接点をONにしてBT電源➱スピードメーター『BENZINA』➱フューエルユニット➱接点ON➱G(グランド、アース)となりBENZINA(燃料警告灯)を点灯させます。したがってフューエルメーターユニットとは言ってもただの接点となります、しかし錆びてますしフィルターが破けてます、接点の導通もできていないので修理していきます。
画像から見てもわかるように、随分傷んでます、こちら早速、先ほど使ったAZの溶剤を再使用して浸け置きしておきます。
メーター内の『BENZINA』が燃料のテンプティランプとなります。
動きはこんな感じですメーターユニットがタンクの上に取り付けてあります黒い丸い物がフロートですこれが燃料の中でプカプカ浮いています。浮の量によってその先の接点部が移動して燃料が減ってくると接点が接触して『BENZINA』のランプを点灯させます。
回路図を添付します
黄色のラインがフューエルランプの系統です、バッテリーからきた電源はスピードメーター内のフューエルランプ『BENZINA』を通りタンクの上のフューエルセンサーの端子まで電源を通しています、燃料が減りフューエルセンサーユニットの接点が接触するとアースに流して『BENZINA』ランプを点灯差させる回路となっています、従って微妙な減り具合の時はランプは点いたり消えたりします。この回路は俗にいうマイナスコントロール回路となります、国産で言うとホンダ系の仕組みと同じですね、ちなみにトヨタはプラスコントロールのはずです、電装の修理時は注意が必要です。
フューエルユニットのストレーナーの修理です
この部分でしたら、なんでも代用が効きそうで、100均を物色しに行ってきました、網目の小ささと加工のしやすさで選んでみました、網目に関しては途中に別途フューエルフィルターを取付けるので大丈夫だと思います、これでいけそうなのが『あく取』でした、買ってみました、作ってみます。
ちなみにAZの溶剤に一晩浸け置きしただけで、ゲージは画像のようにきれいになっています、本当に再利用ができました、これは助かります、もう一度溶剤はとっておきます。
こんな感じで良いではないでしょうか
ポンプの手前にフューエルフィルターを付けてどの位異物が回ってくるかしばらく様子を見ます。
一応、パーツリストを添付します、何かのお役に立ちましたら
せっかくなので塗装をしてみました、イタリアカラー
配管が入りずらい時はドライヤーなどで温めると入りやすくなります。ガソリンなので火気にはくれぐれも注意。赤い配線がフューエルゲージへ行く電源となります、こちらイグニッションONの状態で電源電圧が来ているのでショートなどさせないように気を付けてください、下にはガソリンが入っていますので、黒い配線がユニットの接点通過後のアースとなります、見てみるとウィンカーリレーで一緒にアースへといってます。
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