ここからは長期にわたって作業してきた事を数編に分けて公開していきたいと思います、みなんさん気楽にお楽しみください😀
【 チンクエチェントが来た日の巻き】
時は2005年春頃、個人売買で購入したFIATと帰宅中、これ小さくて可愛い!小学生が手を振ってきます(〃▽〃)ポッちょっと恥ずかしい、と調子よく走っていましたが、突然エンスト動かなくなったチFIAT???セルが回らない、道路の真ん中でエンスト・・・💦側道まで一人で押して移動、これがまた軽い!これは一人押し掛け余裕でしょう。ちょっと調べてみましたが、エンジンがロックしているような気がしました、この場では応急修理は無理と判断して、早速JAFへ連絡レッカーで帰宅、帰宅して調べると、クランクは回るがベルトが滑ってダイナモが回らない😨ダイナモ(発電機)がロックしてる、早速取り外して分解してみるとフィールドコイルがバラバラになりローターに巻き付いてロック、それでベルトが滑って発電不良うーっつFIATの部品ってどこで手に入るの?ググってみよう?????近くにあった!〖カーショップトリミ〗さん、藁にもすがるように訪問、洒落て綺麗な店内でいい雰囲気でした、もう10年以上前ですね、今は移転しているようですね。とても親切なオーナーさんとメカニックの方、丁度中古のダイナモがあり安くわけて頂きました。
こちら トリミさんの店内です、お洒落ですね
持ち帰り交換してみました、交換は割と大変でこの車の構造が空冷2気筒エンジンで強制空冷になっています、ダイナモのプーリーと反対側は強制空冷用のファンが付いています、これを外していく必要があり通常の車のようにボルト2~3本という訳にはいきませんでした、ひとまずはエンジンはかかりましたが今後大丈夫でしょうか、ちょっと不安もありますが、旧車なので仕方ないでしょう、付き合っていきます。
【現状をみていきましょう、フロアカーペットをめくってみました・・・そしたらこんな状態】
やはり半世紀以上前の車です、パッと見て割と綺麗に見えましたが見ていくとかなり傷んでます、特にボディについては画像の通り地面が見えています、これでは雨の日に乗れないし、もし底が抜けでもしたら大変なので、初めてのレストアに挑戦していきたいと思います😀どうなる事やら・・・・
初めてのレストアの開始です ワクワク ドキドキ😅
フロアーは穴が開いて地面が見えてます、前も後ろも穴だらけです😮💨特に一番力のかかる運転中にかかとの着くところは危ないですね、前オーナーさんは雨漏れしてなかったのでしょうか❓
下回りから見た画像です、一応アンダーコートは付いているようですが床やフェンダーの継ぎ目は雨の日にタイヤが雨水を跳ね上げるところです、伊太車は雨には弱いので雨の日に乗った後のメンテナンスは必須ですね。
フロアーが抜けそうなのでひとまず仮で補強しました、サイドシルもダメですね、こちら錆を削って開けていくと間からイタリアの新聞が出てきました。しかしこういうのがグラインダーなど使ってやってると、知らないうちに着火して火事になったりするんでしょうね。
一旦下回りのコーキングも剥がしていきます、そうしないとどこまで傷んでいるのかがわかりずらいので、地道な作業です。
こちらもかなりやばいですね、よくこれでボディがもってましたよね、いつ床が抜けてもおかしくない状態ですね。
(左)ブレーキフルードで腐食ですブレーキフルードがこぼれてそのまま放置したために鉄板が腐食しています、日本での整備では考えられませんね、
(右)これはバッテリーが原因での腐食です、弱いバッテリーを使っていると発電機が余計に充電させようとしてバッテリーからは水素ガスが発生します、その水素ガスが鉄板を腐食させてます。
見れば見るほど状態の悪さがわかります。
〖 作業をしやすくする為エンジンを降ろします 〗
見た感じ、エンジンは簡単に降りそうですね、この辺は専門分野なのでさっさと降ろしてみましょう。
まず全体からみていって降ろしていくイメージと作業手順を検討します
ガレージジャッキは整備の必需品です
下回りにいきます、うちは2柱リフトがあるので楽ですが、最初に降ろした時はジャッキに乗せて降ろしました、ジャッキで十分降ろせます
- ドライブシャフトを外します一応ポンチでマークを打っておくと良いかと思います、後に振動がでるといけないので、ちなみに私は忘れてました。
- シャフトの中には小さなスプリングが入っているので失くさないように外したら直ぐに確保するのが良いですよ。
ミッションからのオイル漏れもありますね
- シフトフォークを外します
- メーターケーブルを外します
- 左に見えてますヒーターダクトも外します
- スターターの裏側にスイッチを引っ張るケーブルがきています割りピンで留まっているケーブルを外しておきます
- チョークワイヤー、スロットルケーブル、フューエルパイプ、クラッチケーブル、スターターケーブル、サイドブレーキケーブル等が引っかからないようにしておきます。
- クラッチケーブルを外します、スプリングを外してナットを緩めます
- 奥に2本見えているのが、チョークワイヤーとスロットルケーブルです
エンジンルームにいきます、エンジン下を降ろす準備で少し高さのあるもの、環境によっては、ジャッキをひいたりしておくと良いと思います
- (リヤパネル) Rエンジンマウントと両側内側のナット4本外します、マウントはちょっと知恵の輪のようになってます。
- チョークワイヤーとスロットルケーブルを外します
- インテークホースにダクトも外します
- フューエルホースを外します、ガソリンの流出に注意して栓をする用意をして外しましょう
- バッテリーを外します
- ダイナモの配線を外します、ここの太い線はIGから細い線はレギュレータにいきます
- スターターの配線を外します、この配線はBTから直接電圧が来てるので必ずバッテリーを外しての作業です。
- リヤパネルを外すと同時にリヤ側のマウントも外す作業となるのでエンジン下を支えておきます
- 今回はプラスチックの箱を置いてます
- IGコイル~デスビに行ってる配線を抜きます
- 横の遮熱版を外します
- デスビは抜いておきましょう
降りた状態です二人いれば簡単に持ち上がる程度の重さです
【注意】あくまでも参考程度にお願いいたします、トラブルがおきましても一切責任はとれませんので、自己責任でお願いいたします。
〖 初めての板金修理です(板金作業はまったくの素人です) 〗
パッと見た感じは綺麗に見えますが塗装にプクプクと塗装の盛り上がりがあります下はすでに腐食をしています。
おそらく前回のレストアはイタリアで行なわれたものだと思います、見様見真似やYouTubeを見ながら板金修理をやっていきたいと思います
ドア下は水が溜まりやすく腐食しやすいですね、調べてみると、チンクは雨の日に乗ったらドアの内張り等を外して水抜きをしてあげないといけないらしいです。
左はフロントガラスモールの間から雨水が侵入して溜まるところです、右側はフロントバンパーに傷があるのでそこの塗装に亀裂が入って水侵入でしょう、ここはちょっと酷そうな感じがします※バンパーではなくボディです。
これだけでは無いのですがきりがないので画像はこの位で、グラインダーでどんどん削っていきますね、狭いところはベルトサンダーで削っていきます。
ディスクグラインダーは日立製を使ってます、やはり耐久性が良いです
ベルトサンダーはA※製を使ってましたが、殆ど使えませんでした、この程度の物は必要かと思います。
塗装のふくれを削っていくと、だんだん見えてきます
少しの膨れと思っても削っていくと意外と広範囲に腐食が広がっていて、怖くなるくらい削らないといけない状況でした。
削っていくと穴が空いていきます、錆がかなり進行しています、フロント部は穴の中まで錆が進行してるので切り離して鉄板を貼り直した方が良さそうです
ドアの内側まで錆が進行しています、右側は下からパテがでてきてます.削っていくと塗装の跡が地層のように下の塗装が出てきます、ざっと四層はあるようで、またやりかたが雑な作業でした、この雑な作業がこれからのレストアを難関なものにしていきます。
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