ブレーキ編ブレーキパイプ、ブレーキホースの交換
旧車のフィアット500のブレーキパイプはま直ぐな状態で部品が届きます、これをパイプベンダーで湾曲をつけながら作成するのですがこれが意外と難しくて手こずりながら作成しました。
左フロントブレーキパイプが割れた
ブレーキマスターシリンダーをO/Hするためにブレーキパイプを取外し中にブレーキパイプが割れていましました。これは、浸透剤をよく浸み込ませて、きちんとした工具、フレアナットレンチを使っていれば折れなかったかもしれません、スパナで緩めようとしたので付け根が安定せずに割れたのかも・・・いずれにせよ古い車の整備は慎重に行わないといけませんね。
FLブレーキパイプ交換
新品の部品は真っすぐな状態(画像左の)状態での部品となり、この部品をパイプベンダー等を使って形を合わせていく必要があります。ベンダーを使うのは初めてです、上手くいくのでしょうか😅
ブレーキパイプの部品は凸型です(ブレーキの部品には凹凸あるので間違えないように)。パイプベンダーを使って元のパイプを見ながら、また現物に合わせながら慎重に曲げていきます、割れやすいのと、間違えたからともとに戻すのはNGだと思うので一発で決めたいのですが、これがステリングギヤボックスの上側を通りフェンダーから1cm位の穴から外へ出てと・・・・不器用な私にはなかなかの難関です💦
こんな感じでで現物合わせで曲げていきます、銅製なので曲げ直しは基本的にできないと思うので慎重に作業をしていきます。基本的に苦手な作業です💦
どうにか、完成です
ブレーキフルードのエア抜きができない
ブレーキマスターシリンダーとブレーキパイプを交換して取付け状態も大丈夫でマスターシリンダーも単体でのエア抜きはできているはず、しかしブレーキフルードのエア抜きをしましたが、フロントブレーキは問題なく抜けました。がリヤブレーキがぺ出るを踏めども踏めども一向にブレーキオイルが出てきません😥
ブレーキフルードの交換方法はコチラから 👇
リヤのブレーキフルードがL&Rどちらも抜けない
最初は、マスターにエアかみを起こして抜けないかと思い、しばらくキコキコブレーキを踏んでました、しかし一向に抜ける気配なし、後ろから負圧で抜いてみる事にして、サンドブラスターの工具を代用して抜いてみる事に。※応急のブレーキフルード吸い出しツール
こんな感じに砂を吸い込む所にブレーキフルードのワンウェイブリーダーを付けてエアで吸い出そうとやってみました、全然抜ける気配なし・・・・おかしいな❓🤔左右抜けないので途中の分岐点を確認してみる事に。
ブレーキマスターシリンダーからきているパイプを外してエアの圧力で確認してみます。やはりリヤのブリーダーからはエアが抜ける感じがありません、という事はどこか詰まってます。確認していきます。
ブレーキホースを外してみると、ブレーキオイルがたれてきました、ここまではブレーキオイルが来ている😀ホースを見てみるとブレーキホースが完全に詰まってました、私は何十年も整備に携わってきましたが、このような詰まり方は初めて見ました。
さすがは半世紀以上前の車ですね。そこでブレーキホースの注文です、いまだに部品が揃うのがこのチンクの良いところです、確か新品のセットで1万円ちょっとだったかと思います、国産とそう変わりないと思います。
注文の際は必ずご確認してください&凹凸2種類あります注意
ここはフレアナットレンチの出番です、画像の取り方が悪くてすみません、これはブレーキホースの上側のパイプとのつなぎ目を緩めてる画像です一人で撮影しながらで上手く撮れませんでした。
銅ワッシャーは交換しましょう
パーツリストです参考にしてください
交換後は無事にブレーキフルードは抜けました
L/T(リーディング/トレーディング)式ドラムブレーキのお話
FIAT500のブレーキはブレーキブースター(倍力装置)無しのL/Tドラムブレーキです、現代のブレーキでは殆ど見なくなった4輪ドラムブレーキに倍力装置なしのブレーキです、すなわちブレーキを踏む踏力だけのブレーキです、まあ、18PSしかない馬力に500kg程の車重ですから充分といえばそうかもしれません。では作動の勉強だけしておきます。
通常のフットブレーキです
フットブレーキを踏む➱ブレーキマスターシリンダーで油圧が発生➱4輪のブレーキホイールシリンダーに油圧を発生(黄色の➱)➱ブレーキドラムを押し広げる(青の➱)ブレーキが効きます
ブレーキシューが減ってきたら、赤の4に支点がありますがブレーキシューの支点のところは横長の溝が切ってありブレーキシューが減った分だけブレーキシューが移動する仕組みになっています。一般的にはスプリングの所に調整用のアジャスターが付いているものが多く通常はアジャスターで調整が可能なものが多いかと思います。
サイドブレーキは室内のサイドブレーキを引く➱黄色の➱方向にケーブルが引っ張られます➱その先の白➱カムが引っ張られ➱上のドラム内画像の白矢印の方向に機械的に押されてブレーキシューが広がりブレーキが効きます➱サイドブレーキを戻すとスプリングの力でブレーキが解除される構造となっています。・・・・・参考までに
今回はドラムブレーキを解説しましたが、おおよそドラムブレーキの構造はさほど変わらないかと思います、今は分かりませんが昔のトヨタのリヤのドラムには裏から調整ができる蓋が付いてました、そこを外してリヤタイヤをっ回転させながら調整をしたものです、従って昔の車は定期点検に出すとブレーキのペダルがしっかりと上がってきてサイドブレーキも引き代が少なりきっちりと効くようになっていました。
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