YAMAHA ドラッグスター VH01J
友人から頼まれての修理です、片側ウィンカーが点かないととの事です、見たところ素人配線で怪しいところが沢山ありそうです、では修理していきます。
現状から確認していきます
このセキュリティーが故障すると厄介ですね、ドラスタは見た事がないので、このセキュリティが純正か社外品かも私にはわかりませんが、故障していないと良いですね、ハザードも調子が悪いようなので可能性はありますね。
ここの配線の処理一つ見ても取り付けの感じがわかりますね、ビニールテープでグルグル巻きです、配線は全て見ていく必要がありそうです。
この辺りの配線の処理は、酷いですねテープを剥がすと中はどうなっているのでしょうか。
調子が悪い時はウィンカーのランプが点きっぱなしになるようです、ハザードを使うと症状もでるようです。
分解して、故障探求していきます
サイドカバーを外すとセキュリティの本体が見えました、純正ですね。ひとまず安心です、故障のリスクが下がりました。セキュリティも一旦外して裏側の配線を点検していきましょう
ウィンカーの配線はここのカプラーからとってあります。ここから配線を追いかけていってみます。
配線を調べるとここにウィンカーとテールランプの電源がきています。配線をとっている所は間違えないようですが、異常が出るという事はここから先の配線にトラブルがありそうです。
※基本的に純正の配線や部品はトラブルはおきずらいと思います。
トラブル箇所が出てきました
ビニールテープを剥がしていくと配線がめくれてました、これはスイングアームの裏側で嚙みこんでいました、幸い中の配線までは傷んでいなかったのでこれ以上悪くならないように手直しをしておきます。
◆これはびっくりです、この配線はテールランプに行っているテールとストップランプの配線です一緒に巻き付けてありました、この状態でよくショートしなかったですね、恐らく後ろなので見えなかったのでしょうが、ブレーキランプがかってに点いたりしていたのではないでしょうか。
これが原因でしょう
◆リヤのスイングアームとサスの間で配線が噛みこんでました、危ないですねこちらの配線はウィンカーとナンバーをサイドに移動した際にナンバー灯の配線を引き込んでます。しかも両端をタイラップで固定しているため、配線の動きに余裕がなく走行中にバウンドするたびに配線がパンパンになっていたと思われます。
手直しをしていきます
ビニールテープを外していくとこんな感じです、こちらの配線を整理してバウンドした時も配線が引っ張られずまた配線が動き回らないように修理していきます。
このような部品や工具を使って修理をしてい.熱収縮配線チューブ、ヒートガン
ヒートガンは持っていると何かと使うので便利です、熱収縮チューブは使うと楽しく配線の仕上がりがプロっぽくなります。
青枠の所は、スイングアームの裏側にプラスチックチューブに入れて見えないように配線をしてフロントまで行っていたアース線はボディアースに換えてフロントへ行く配線の量を減らしました。
黄色枠の所はスイングアームのバウンド時に発生する移動ストロークの分の余裕を作ってタイラップで固定していますこれでバウンド時の引っ張りがなくなり見た目もスッキリして綺麗に見えると思います。
リヤのウィンカー本体も点検しておきます
本体の状態は配線の切れもなく大丈夫ですた、バルブを外して、中心の電極が+でソケットの当たる周りがマイナスとなります、錆などがある時は落として接点賦活剤をスプレーしておきましょう。
取り付け部が直接アースとなるので、取付け部の細微はペーパーで擦って落としておきます、あと用心のためダブルで配線も使ってアースをとておきます。
テールランプの配線の取り回しがきになります修正します
ビニールテープでグルグル巻きの配線が気なります、丁度二か所穴が空いてます、ここを配線がどうにか通らないかと検討してみます。
どうにか配線が通りました、あとはタイヤに接触しないように配線を固定していくのと、見た目がスッキリするように配線の処理をしていきます。
工具箱に丁度良い、配線のクリップがありましたこれで配線を束ねてフェンダーに押し当てられます。
テープを外していくと配線が断線していました。
切れている配線をハンダ付で修正します。
ここまでやっておけばトラブルが出ずらいかと思います。
この配線のチューブはホットドライヤーで温めると収縮してピッタてなって結構楽しいです
◇このような状態に仕上がりました、随分スッキリしと思います
完成です
YMAHA ドラッグスター 400
ヤマハ・ドラッグスター400(Yamaha DragStar 400)は、ヤマハが製造したクルーザースタイルのオートバイで、1996年に初登場しました。このモデルは、クラシックなアメリカンスタイルと日本の技術力を融合させたデザインと、信頼性の高いエンジンを特徴としています。以下に、ヤマハ・ドラッグスター400の詳細を紹介します。
概要
- モデル名:ヤマハ・ドラッグスター400(DragStar 400)
- 生産期間:1996年 –
- エンジン:399cc 空冷4ストローク SOHC Vツインエンジン
- トランスミッション:5速マニュアル
- 駆動方式:シャフトドライブ
- シート高:約660mm
- 重量:約229kg(乾燥重量)
特徴
エンジンとパフォーマンス
- Vツインエンジン:399ccのVツインエンジンは、低回転からのトルクが強く、クルーザースタイルのゆったりとしたライディングに適しています。
- 空冷エンジン:空冷エンジンは構造がシンプルで、信頼性が高くメンテナンスも容易です。
デザインと構造
- クラシックなスタイル:ドラッグスター400は、クラシックなアメリカンクルーザーのスタイルを持ち、クロームメッキのパーツやディープフェンダーが特徴的です。
- ロースタンス:低いシート高とワイドなハンドルバーは、リラックスしたライディングポジションを提供し、長時間のクルージングにも適しています。
サスペンションとブレーキ
- フロントサスペンション:テレスコピックフロントフォークは、安定した乗り心地を提供します。
- リアサスペンション:ツインショックのリアサスペンションは、優れた路面追従性を実現しています。
- ブレーキ:フロントはシングルディスクブレーキ、リアはドラムブレーキを採用しており、しっかりとした制動力を提供します。
駆動系
- シャフトドライブ:シャフトドライブは、メンテナンスが少なくて済み、長寿命であるため、長距離ツーリングに最適です。
利用シーンと用途
- ツーリング:ドラッグスター400は、快適なライディングポジションと安定した走行性能から、長距離ツーリングに適しています。
- クルージング:低回転域のトルクフルなエンジンとクラシックなデザインは、街乗りやクルージングにもピッタリです。
- カスタムベース:クラシックなスタイルとシンプルな構造は、カスタムベースとしても人気があり、多くのカスタムパーツが市場に出回っています。
メンテナンスと信頼性
- 信頼性:ヤマハのエンジン技術と堅牢な設計により、ドラッグスター400は高い信頼性を誇ります。
- メンテナンス:空冷エンジンとシャフトドライブの組み合わせにより、日常のメンテナンスが容易です。
現在の評価
ヤマハ・ドラッグスター400は、そのクラシックなデザインと信頼性の高い性能で、多くのバイク愛好者に支持されています。中古市場でも人気があり、状態の良い車両は高値で取引されることがあります。また、カスタムパーツの豊富さから、個性的なカスタムバイクを作りたいライダーにも人気があります。
ドラッグスター400は、クラシックなクルーザーバイクを楽しみたい人や、カスタムベースとして自分だけの一台を作りたい人にとって、非常に魅力的なモデルです。
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